■真南風について

「真南風」
 ミニアルバム「真南風」 [収録曲]  
  1:海辺の避暑地に 2:芭蕉布 3:Sugar Cane Train 
  4:雨よ… 5:ティンサグの花 6:終わらない夏 7:海辺の避暑地に





           '97/07/21にリリースされたミニアルバム『真南風』マフェー。
           これは沖縄の方言で、読んで字の如く"真南から吹く風"という意味です。
           "南から吹く熱い風"を多くの人々に感じてほしいと思い、このタイトルを
           つけました。このアルバムは全7曲で、なじみ深い沖縄の民謡に
           新しいアレンジを加えた曲と、沖縄の夏、海、風等をテーマにした
           オリジナル曲とで構成されています。
           沖縄の音楽、普天間かおりの歌をもっと広めたい。
           若い人達にも例え言葉がよく分からなくても
           新しいアレンジや楽器を使うことで「新感覚のサウンド」として
           広まってくれる事を願っています。これからもウチナーンチュとしての
           誇りを持って、また、今までにない普天間かおりオリジナルの歌をうたい
           音楽活動をしていきたいと思っています。
           1,海辺の避暑地に
           もとはフランスの楽曲、それ以前ハイファイセットがアルバムで歌ったもとを
           今回カバーしました。この曲は、アルバムをプロデュースした幾見雅博さんの
           選曲です。避暑地とあるので「アレッ?!」と思う方もいるでしょうが
           大人になって遠い故郷、少年少女時代を想うというか、私であれば
           東京から沖縄で過ごした日々を想う…というような感があります。
           この曲のアレンジでは、長渕剛さんの演奏をしていて、日本のプレイヤーの
           中でも屈指のギターリストといわれる笛吹利明さん(うすい としあき)が
           アコースティックギターを弾いています。ギターの音色も必聴の価値有り!!です。
          2,芭蕉布
          ハワイ2世のクララ新川の歌で、1965年(昭和40年)琉球放送で
          ラジオのホームソングとして放送されたのが最初だそうです。
          沖縄ではおなじみの曲です。私が東京に来てから沖縄の良さ
          沖縄音楽の素晴らしさを改めて感じさせてくれた曲です。
          東京のライブハウスでたまたま「沖縄の曲を」というリクエストに
          応えてこの曲をうたいました。うたっている時、私の中でこれまでにない
          感動が走りました。お客様の反応も大変なものでした。
          私は、ウチナーンチュなんだ!!この気持ちが強くなり、この日を
          きっかけに自分なりの沖縄を表現しようということで、アルバムを作る事になりました。
          私はこの曲のアレンジで(特に3コーラス終了後のエンディング、
          ギターソロの部分)沖縄とアメリカというのを連想します。
          沖縄の美しい自然と、基地から飛び立つ飛行機が重なる映像が
          頭に浮かびます。どうしても今、沖縄が抱えている問題とダブっていまい、
          この歌をうたう度に考えさせられます…

          ※芭蕉布 糸芭蕉の繊維で織った布で、かつて庶民の夏衣だった
            芭蕉は高さ2〜3mで1.5mほどの大葉を四方に出す。
           ・我した島 − 私達の島 ・首里天 − 琉球王朝
           ・かたほとり−片すみ ・浅地紺地−藍染めの染色の
           濃度を示す表現として、濃い順に
           紺地、深浅地、浅地の3段階に分ける。
           濃いほど美しいと言われる。

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